ご購入ありがとうございます_税理士事務所に入って地獄を見ないための賢い就職・転職方法

この記事を見る前に、まずは基本的なことを税理士試験に21歳で短期5科目合格した勉強方法や勉強時間などを大公開で解説しているので参考にご覧ください。

>>税理士試験に21歳で短期5科目合格した勉強方法や勉強時間などを大公開

上記のページは1日100人、多いときだと1日1,000人ぐらいの方に見ていただいています。ありがたいことに、「参考になりました!」という声を多数いただいています。

さて、このnoteにはあまり公に言えないことを書いています。

・税理士事務所業界の給与や残業の実態ってどうなの?
・勤めるなら大手の方がいいの?個人事務所の方がいいの?
・山田&パートナーズやトーマツの残業実態
・デロイト トーマツ税理士法人の給与公開
・税理士法人への就職に転職サイトは使うな!その理由は?

すべて本音で公開しているため、オープンにすると誹謗中傷を受けてしまう可能性が非常に高いです。

そのため、本気で税理士事務所業界に就職したい方、転職したい方だけにご覧いただけるよう有料としています。

税理士事務所経験が無い方→税理士になるなら、税理士事務所に勤める必要あり

税理士は独立が前提とされている仕事です。ただし、弁護士と異なり、いきなり独立開業することはできません。

税理士登録を行うためには、税理士事務所や税理士法人で2年以上の経験が求められます。そのため、税理士になるには、まず税理士事務所、税理士法人に勤務しなければなりません。

税理士としての働き方は大きく3つ

税理士としての働き方は大きく3つあります。

1.独立開業
2.税理士法人の中でサラリーマン
3.事業会社で経理やCFO

1.独立開業
税理士は独立が前提とされている仕事です。そのため、数年間、数十年間、税理士事務所で修行を積んだ後、いずれ個人事務所として独立開業するのが一般的なルートです。わたしの同期など、周りは独立開業している方がほとんどです。

2.税理士法人の中でサラリーマン

税理士は独立が前提とされている仕事ですが、最近は組織化して大規模になっている税理士法人が数多くあります。多いところでは従業員が1,000人以上です。もちろん、1,000人すべてが税理士というわけではなく、新卒のスタッフやパートさんなど多くの方を雇用し、完全にサラリーマン形態で仕事をしています。

そのため、一般的なサラリーマンと同様に、大手税理士法人の経営陣を目指す方も多いです。

3.事業会社で経理

税理士試験に合格しても、税理士の道が合わないと感じる方も少なくありません。そういった方は、大手企業の経理部や税務部に転職される方も多くいます。個人的な感覚でいうと、税理士になった方のうち2割~5割ぐらい、税理士になることを諦めた方の8割ぐらいです。

どのルートが良い悪いというわけではなく、自分にとっての幸せが何かを考えたうえで選択すると良いでしょう。

税理士事務所の規模別の特徴

税理士事務所や税理士法人の特徴を規模別に解説すると、だいたい次の通りです。

グループ全体の人数

従業員数 事務所名など
~10人(個人の税理士事務所) ひとり税理士など
~50人(小規模な税理士法人) 田舎であれば大手
~100人(中堅の税理士法人) 東京以外であれば大手
~1,000人(準大手税理士法人) 税理士法人 古田土会計、名南経営など
1,000人超(大手税理士法人) 税理士法人 山田&パートナーズ、辻本郷税理士法人、ベンチャーサポート税理士法人など
1,000人超(Big4税理士法人) デロイト トーマツ税理士法人、KPMG税理士法人、EY税理士法人、PwC税理士法人

税理士事務所と税理士法人の違いは、「個人事務所」か、「法人」かの違いです。

ざっくり言えば規模の違いです。税理士事務所は税理士1人のケースが一般的です。そのため、税理士1人+スタッフ、パートさんが数人程度と小規模です。

一方で、税理士法人は最低でも税理士が2人以上いなければ設立できません。そのため、「税理士事務所」と「税理士法人」の違いは、規模の違いと考えておけばよいでしょう。

最初の就職先は中堅以上の税理士法人が無難

税理士事務所等に勤務する際、最初の就職先は、中堅以上(50人以上)の税理士法人を選ぶと良いでしょう。

なぜなら、小規模な事務所で採用したい人材は、優秀な税理士やその候補ではなく、病院の医師と看護師のポジションでいえば看護師。つまり、自分の手足となって動いてくれる人だからです。

また、専門的な書籍を執筆されている著名な個人の税理士事務所は別として、小規模な事務所では、経験できる案件が限られることが一般的です。大きな案件が舞い込んでこないからです。そのため、小規模な事務所では、単純作業を行う作業員になってしまう可能性があります。

従って、まずは中堅~大手の税理士法人で、かつ、法人部門や資産税部門といった部門に関係なく、多くの案件にあたれる事務所を探してみることをお勧めします。

なお、事務所規模が大きければ良いかといえばそうではありません。大手の税理士法人では法人部門や資産税部門(相続税など)など、部門があると関われる案件の幅が狭くなります。そのため、部門がない中堅事務所、もしくは部門があっても多くの案件に携われる事務所が良いというのが個人的な考えです。

ただ、やはりBig4税理士法人も1度は経験しておいて損はありません。

個人的なお勧めはBig4税理士法人

Big4税理士法人とは、世界展開している次の4つの税理士法人を指します。

1.デロイト トーマツ税理士法人
2.KPMG税理士法人
3.EY税理士法人
4.PwC税理士法人

わたしは上記の内、デロイト トーマツ税理士法人に勤務していた経験があります。Big4税理士法人に勤めるメリットは大きく次の2つです。

1.優秀な仲間と出会える
2.条文を読むクセが身に着く

1.優秀な仲間と出会える
Big4税理士法人には、やはり優秀な人材が集まります。そこで出会えた仲間と議論したりすることで、自身の能力も磨かれます。また、独立した場合においてもいざという時の相談相手になってくれるでしょう。

2.条文を読むクセが身に着く
Big4税理士法人では条文を読まないと仕事ができません。ただ、個人的にはあり得ないですが、それ以外の税理士事務所では条文を全然読まない人も数多くいます。

Big4以外の大手税理士法人はダメなところもある

大手の事務所といっても、単に規模が大きい、人数が多いだけの事務所(ひたすら数だけをこなし、品質が高くない事務所)があります。

なぜなら、お客さんを集めるのが得意なのと、税法の専門家としての税理士のレベルの高さは別物だからです。税理士としての基礎を身に着けるのであれば、条文を読んで税法の判断ができる、Big4税理士法人への就職がまずは良いでしょう。

また、聞いた話ですが、たとえばベン〇ャー〇ポート税理士法人では、従業員同士で先に合格した人が嫌味を言われる文化があるようです。仕事の面においても、従業員数自体は多いですが、管理が雑なためか、顧問税理士変更で弊社にお声がけいただくこともあります。

この法人、真偽はわかりませんが、設立コストをマイナスで請け負い起業家のお客さんを集め、その後、お客さんの会社規模が大きくなったら税務リスクが上がるため、よその税理士に流すといった話を聞いたこともあります。

稼ぐ能力は一流かもしれませんが、このような事務所は、税理士としての技術を伸ばすうえではおすすめできません。また、もし入ったとしてもお客さんを集めるスキルを磨くわけではなく、いち作業員として働くことになるだけでしょう。

もし知らずに入ったら、後悔するかもしれません。

こういった事務所は、↓の話しにつながりますからね。工場の作業員になってしまいます。

Big4は英語必須?

Big4税理士法人と言えば英語能力が必須と思われているイメージがありますが、これは部署によって異なります。わたしは英語を使う機会が少ない部署にいましたが、それでも英語でメールをする機会はかなりありました(1日10通以上送受信していたこともあります)。

ただし、人によっては日本の会社のみの担当だったり、英語メールを全く読み書きできない人もいました。TOEIC200点台、300点台の人も中にはいます。英語を学ぶ姿勢はもちろん必要ですが、勉強する気があれば、現時点で英語ができなかったとしてもBig4に就職しても問題ありません。

Big4は不夜城?税理士業界の残業実態は?

Big4は残業の嵐と聞いたことがあるかもしれません。確かに、それで昔は死者が出ることもあったみたいです。

わたしは事務所勤務経験が2社あります。1つは先ほど述べたデロイトトーマツ税理士法人、もう1つは山田&パートナーズ(山パ)です。

<山パ(名古屋事務所)>
3か月休みなく働いている方もいました。繁忙期は1か月ぐらい休んでいない方は多かったです。月400時間労働とかありえます。

いまは残業規制が厳しくなってきている可能性はありますが、36協定に違反しないようタイムカードを切るよう言っているような事務所なので、スタンスは恐らく変わっていないでしょう。

<トーマツ(東京)>
忙しさは顧問先の法人の決算期によります。繁忙期は忙しいですが、残業時間で言えば100時間を超えるぐらいです。

ただ、最近は社会の目もあり、残業規制は厳しくなってきています。そのため、残業時間が超過しないように残業時間を自主的に削る(こういう人は出世していきます)か、転職等を前提に気にせず残業して呼び出しを食らう(出世は厳しいが、言い換えればきちんと帰れる)かの選択をすることになります。ちなみに最近はリモートワークがメインのようですので、残業実態は上層部の目に触れず、地獄絵図になっているかもしれません。

<(参考)中小零細の事務所>

中小零細の事務所であれば、残業は事務所長の方針によります。繁忙期(一般的に1月~3月、5月)であっても定時で帰る事務所もあれば、年中働き続けることになる事務所もあります。

あえてのブラック事務所はアリ

「忙しい」「ブラック」と知っていて、勉強のために入るというのはアリだと思います。私はそれで山パもトーマツも入りました。

まず、残業時間についてですが、36協定などが無い個人や中小の税理士事務所にサイコロを振って入るより、忙しくても勉強できる環境とわかっているなら腹落ちできます。

単純な労働作業で忙しくなるリスクを抱えるよりは、忙しいとわかっていても高レベルの経験を積むことができるのは、今後の税理士人生を考えれば選ぶべき道筋と言えます。

大は小を兼ねると言いますが、山パもトーマツも、忙しいですが多くの経験を積むことができます。修行と思えば決して悪い選択肢ではありません。

Big4は昔より採用のハードルが下がっています

いまはどこの事務所も採用難の状況であり、それはBig4でも同じです。

Big4に入るためには、昔は以下のいずれかが必要だったそうです。

・5科目合格かつ20代
・法人税を含む3科目以上+高い英会話能力、かつ20代
・30代前半であれば上記のいずれか+Big4での勤務歴

なお、Big4の採用においては、大手の税理士法人の勤務歴はあまり考慮されません。なぜなら、Big4とそれ以外の事務所での仕事内容は大きく異なるためです。お客さんの規模が全く違います。

そのため、過去のBig4採用においては、職歴より5科目合格、英語能力の方が重要でした。ただし、今は昔ほどハードルが高くありません。採用されている人は、20代であれば最低2科目(法人税法の受験経験はできればほしい)であり、英語能力が全くない人も少なくありません。30代であっても、法人税法を含む3科目以上の合格かつ税理士事務所での勤務経験があれば十分に採用される可能性がある状況です。

チャンスがあれば、一度応募してみると良いでしょう。

給与はどのぐらい?

トーマツの給与は新卒スタッフで29.6万円~(他の事務所での経験があれば+α)で年収で言えば450~700万円(残業代込み)、マネージャーになると1,000万円ぐらいになってきます。

めちゃくちゃ高いというわけではないですが、独立開業した場合や中堅事務所のトップ層を除けば税理士事務所業界の中では最高レベルだと思います。この動画でも公開しているので、参考にご覧ください。

※上記の動画では、トーマツの給与の他、山パの給与も公開しています。

ちなみに、給料の高さと事務所規模に相関関係はありません。中小零細であっても、税理士登録していない職員に対して1,000万円支払っている例や3,000万円支払っている例もあります。

収入自体は、純粋な税法のプロとしての税理士(大手の事務所向き)になるか、売上をどれだけ上げられる経営者たる税理士になるかで大きく変わります。

また、大手事務所は人数が多い分、サラリーマン化しており、給料が低い傾向にあります。

坂根の経歴

参考までに、わたしの経歴を簡単に紹介します。

21歳で税理士試験合格
→税理士法人山田&パートナーズ(名古屋)
→デロイト トーマツ税理士法人(東京)
→トーマツの同期と開業(東京)

こういった流れです。

山パ時代の同期や先輩も多くの方が開業していますし、トーマツ時代の同期や先輩も少なからず開業しています。ただし、他業種に転職されている方も多いです。

税理士業界では、独立や転職が当たり前に行われます。税理士として独立するつもりがないのであれば、私はBig4税理士法人か、税理士業界は諦め、事業会社の経理部などに勤めることをおすすめします。

(参考)税理士法人への就職に転職サイトは使うな!その理由は?

デロイト トーマツ税理士法人など、大手税理士法人の採用ルートは複数あります。どの方法を採るかによって、スタート時の給料や採用率に影響するため、就職する際はルート選びに失敗しないようにしましょう。

参考に、デロイト トーマツ税理士法人の採用ルートは大きく3つあります。順番に、それぞれのルートのメリットデメリットを紹介していきます。

①転職サイトを活用する →おすすめしません

トーマツに限った話ではありませんが、多くの税理士事務所や税理士法人は、うちを含めて転職サイトを活用しています。

これらのサイトは、個人的にはあまりおすすめしません。なぜなら、転職サイトを経由して採用にいたった場合、その転職サイトは仲介手数料として、年間給与の30%~70%ぐらいを持っていくからです。

「わたしが負担するわけじゃないからいい」。もし、そう思っているなら甘いです。そのしわ寄せを受けるのは、当然ながら既存の従業員、そして未来の従業員であるあなた自身だからです。つまり、転職サイトにとられる仲介手数料を考慮して、採用時の給料に影響が生じる(給料が低めに設定される)ことが一般的です。

山田さんも税理士法人の代表として経営されていますが、紹介会社はコストが高いのでハードルが上がると意見されています。

直接、事務所のホームページ等から申し込む方が採用側としてはありがたいです。

②トーマツのHPから申し込む

わたしがトーマツに就職したときは、トーマツのHPから申し込みました。この方法であれば、①と異なり仲介手数料が抜き取られないため、比較的高い給与水準でスタートできる可能性があります(交渉しても応じてくれる可能性があります)。私の場合は、スタート時に他の方より月40,000円弱高かった覚えがあります。

採用時の職階は基本的に次の3つです。
・アソシエイト
・シニアアソシエイト(アソシエイトの上位者)
・マネージャー(シニアアソシエイトの上位者)

通常はアソシエイトからのスタートで月29.6万円スタートです(東京の「ビジネスタックスサービス」の場合。地域や部門によって給料は大きく異なります)。

シニアアソシエイト以上で採用されるのは、他のBig4税理士法人(EY、KPMG、PwC)でシニアアソシエイト以上である場合、もしくは山田&パートナーズや辻本郷税理士法人などの大手事務所でマネージャー以上の職階である場合です。なので、通常はアソシエイトがスタートラインです。

なお、Big4もしくは山田&パートナーズレベル以外の事務所経験はほとんど考慮されません。そのため、中小の税理士法人でマネージャー経験があったとしても、アソシエイトからのスタートになる可能性が高いです。

ただし、高度な税務業務を主に担当していたのであれば、給料自体は他のアソシエイトと比べ、高額になる可能性はあります(アソシエイトスタートになるのであれば、転職する方はほとんどいないと思いますが)。

③リファーラル採用(従業員による紹介)

最近はリファーラル採用が強化されています。そのため、トーマツの従業員が友人にいれば、その方の紹介というルートで面接にすすむことができます。この方法を採れるなら、恐らく採用率は一番高くなると思います。

紹介する側も、下手をすれば自身のキャリアに傷がついてしまうため、極端に変な人が除外されます。そのため、採用側(トーマツ)にとっても大きなメリットがあります。

ちなみに、このルートは紹介側にも特別賞与(確か30万円程)がもらえることになっているため、積極的に紹介したがっている方も中にはいます。

狙うなら、②ホームページからか③リファーラル採用です。

まとめ

繰り返しますと、トーマツに就職したい場合、転職サイト経由はなるべく避け、できればリファーラル採用、次点でトーマツのHPからの申し込みがお勧めです。

リファーラル採用を狙いたい方の場合は、ただ在籍メンバーと連絡がとれるだけでなく、やはり紹介者(在籍メンバー)との関係構築が大事です。まずはTwitterやFacebook、或いは私が開催している士業交流会などでトーマツのメンバーを探してみて、仲良くなってみるのが良いかもしれませんね。それが手間であれば、サクッとHPから申し込んでしまいましょう。

就職先選びで失敗しないための参考になれば幸いです。 以上

税理士試験受験中の方必見

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