志望動機はぶっちゃけどうでもいです。
この記事では、新宿で開業している税理士の坂根が解説します。
わたしは21歳で税理士試験に5科目合格し、新卒から税理士業界で働いています。税理士法人山田&パートナーズ、big4税理士法人であるデロイトトーマツ税理士法人を経て開業し、今は従業員を採用する側です。
そんな税理士事務所業界の就職、転職事情を知り尽くしているわたしが解説します。
ポイント
- 志望動機はどうでもいい
- 志望動機のNG例
- 未経験ですが、簿記2級を持っているので即戦力として働けます
- お金のことを勉強し始め、税理士事務所に興味を持ちました
- 志望動機のGood例
- 「家から近い」でも、本音が書いてある方が良い
- 志望動機より性格や能力の方が重要
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税理士事務所の志望動機はどうでもいい
志望動機について熱く語っているのはマイナビやhuproといった転職斡旋会社です。彼らは求職者を会社に紹介することでお金を稼いでいますので、作法を勝手に作ったり「志望動機が重要だ」等と吹聴します。
しかし、税理士事務所に入るにあたって、初めてなら違いなんてわかりませんよね。
せいぜい、志望動機の本音は次のような理由でしょう。
ポイント
- 「家から近い!」
- 「オフィスがキレイで給料も悪くない!」
- 「大手で働けたら、みんなに自慢できてカッコ良い!」
- 「国際税務にM&A!よくわからないけど響きがカッコいい!」
- 「資産税!何をやるのかよくわからないけど資産税をやってみたい!」
そんなもの、事務所経験者ならまだしも、特に未経験であれば事務所に入るまで何をやっているかなんてわからないでしょう。
採用側もそんなことは当然に理解しています。
なので、志望動機は正直どうでもいいです。
志望動機より重要なのは資格?
次のうち、どの人を採用したいと思うでしょうか。
- 未経験で簿記2級の人
- 未経験で税理士試験5科目合格している人
もし他の条件が全く同じであり、どちらを採用したいかと言われたら基本的には5科目合格者です(事務所によっては、独立されるリスク等を考えて簿記2級の人をとることもあります)。
ただし、正直に言えば、どちらも1年目は大した戦力にはなりません。
しかし、入社後の吸収速度が違います。難易度の高い試験に合格できる人はそれだけ知識を吸収するのが早いので、早く力をつけてくれると見込めます。
一方で、「簿記2級にギリギリ70点で合格しました」という人はそもそも税理士事務所には向いていないです(営業マンみたいな陽キャなら雇う事務所は多くありますが)。
未経験簿記2級で採用している事務所も多くありますが、書類作成能力が無いのであれば必死に勉強しなければついていけませんから、簿記2級でもOKですが、勉強意欲のある人でないと採用はしにくいです。
資格より重要なのは素直さ
資格より重要なのは素直さです。
たとえば、発言時の態度によりますが「私は簿記2級に一発合格したので御社で活躍できる」と言っている人は地雷です。
以前わたしも面接で落としたことがありますが、能力もない割に偉そうにしていて、「言うことを聞かなかったり、文句があればすぐ辞める人」と見られる危険性があるでしょう。
なお、採用しても、数か月や2年3年で辞められると事務所としては本当に赤字になります。
未経験の場合は1年目2年目がそもそも戦力として不十分ですので、長く勤められる人であることが採用側にとって重要です。
そして、経験者採用の場合であっても、転職回数がかなり多かったり言うことを聞かないと思われるような人は、「大量に募集して大量にやめていくブラック事務所」や「中々応募が集まらない不人気な事務所」でないと採用はしないでしょう。
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税理士事務所の志望動機のNG例
ポイント
- 素直な姿勢が欲しい
- 最低限、日商簿記2級は取っておこう
- 本音を話す方がマシ
- やる気が無いのはNG
- 自分で勉強していく姿勢が欲しい
「日商簿記2級に一発合格しましたのですぐに戦力になれます」という志望動機をたまに見かけます。
しかし、採用目線からすれば「だから何?日商簿記2級なんて持ってて当たり前じゃん。むしろ持ってなかったら税理士事務所で何をできるんだ。何を偉そうなこと言ってるの」と考える方が多いでしょう。
これはわたしに限らず、他の方も同じように考える方が多いと思います。
「日商簿記3級ですが、これから勉強がんばります」というのも、頑張るのであれば日商簿記2級ぐらいは1発でサクッと取って、取ってから応募するのが良いでしょう。
なお、「お金のことを勉強し始め、税理士事務所に興味を持ちました」など、嘘くさかったり薄すぎる動機を書く人もマイナスです。
そんなことを書くぐらいなら「自宅から近かったから」の方がよほど本音を話しており、好感を持ちます。
もちろん、志望動機はどうでもいいと言っても、当たり前ですが「楽そうだから」というのはふざけています。
また、「ご指導ご鞭撻をお願いします」というのも、税理士事務所は「自分で勉強して育っていくところ」という業界であり、自分で調べて物事を解決していける自立心が求められるのでNGと考える人が多いです。
税理士事務所の志望動機のGood例
- トーマツなど四大税理士法人に応募する場合
→トーマツ、KPMG、EY、PwC、四大税理士法人ならどこでもいいんだろうな。と向こうも思っているはずです。 - 山田&パートナーズ、辻本郷税理士法人など大手事務所に応募する場合
→四大税理士法人には行けないけど、知名度あるから受けて来たんだろうな。ぐらいに向こうも思っているはずです。 - 中小、零細事務所に応募する場合
→近いから応募してきたんだろうな。税理士事務所という職種で選んで応募してきたんだろうな。ぐらいに向こうも思っているはずです。
弊社の場合は結構特殊で、基本はデスクワークです。税理士事務所業界は顧問先への訪問スタイルをとることが多く、社長と毎月会ったりやり取りが苦手という方も多いです。
「陰キャだから応募しました」と志望動機に書いている方もたまにいます。
別に陰キャ歓迎というわけではありませんが、弊社は顧問先とのやり取りはチャット中心であり、陰キャであっても、まじめに書類作業をしてくれれば構わないと考えています。
そのため、陰キャであっても特にマイナスに考えることはありません(ちょっと変わり者なので、よその事務所では採らないだろうなと思いつつ、能力があればありがたく採用します)。
お客さんと会って話すのが苦手なら、弊社内で決算書・申告書を作成し、チャットワークでやり取りする仕事をこなしましょう。
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