簿記初級は受験する意味ありませんよ。2級から受験することをおすすめします。
この記事では、18歳で日商簿記1級に合格し、21歳で税理士試験に5科目合格した税理士の坂根が解説します。
ポイント
- 簿記初級は合格しても価値なし
- 知名度もかなり低い
- 最低でも簿記3級からスタートすべき
- 簿記検定に合格する価値があるのは2級から
- 簿記3級を飛ばして2級からスタートもアリ
簿記3級、簿記2級の勉強を始めたいなら、テキストを買うのと同じ料金で講義を受けられる「スタディング」が良いでしょう。
日商簿記検定の初級とは?
日商簿記検定の初級とは、日本商工会議所が主催する簿記検定の中で最も難易度の低い試験です。
ハッキリ言って、試験を受けるだけ時間もお金も無駄ですので、初級は飛ばして3級か2級の勉強から始めると良いでしょう。
受験料をスタディングなどで勉強するお金に充ててください。
料金
日商簿記検定の初級の受験料は2,200円です。
- 3級:2,850円
- 2級:4,720円
- 1級:7,850円
であることを考えると、この料金は高い気がします。お金がもったいないです。
難易度
日商簿記検定の初級は難易度がかなり低いです。
日商簿記検定の初級は、かつて、簿記4級として存在していました。
簿記4級が廃止され、一部出題範囲が変わってできた試験ですので、難易度は低いです。
合格率は60%ぐらいですが、これは、全く勉強していない人も数多く混ざっているからだと考えられます。
合格に必要な点数は?
日商簿記検定初級の合格に必要な点数は70点です。
ただ、もし受験されるのであれば100点を目指しましょう。
試験時間は?
日商簿記検定初級の試験時間は、たったの40分です。
40分で何の実力を測れるのか謎です。
試験 | 試験時間 |
日商簿記初級 | 40分 |
日商簿記3級 | 60分 |
日商簿記2級 | 90分 |
日商簿記1級 | 180分(90分×2、途中休憩あり) |
税理士試験(1科目あたり) | 120分 |
上記の通り、簿記2級の半分以下の試験時間の問題です。
日商簿記検定の初級に合格すると?
日商簿記検定の初級に合格しても、何もメリットはありません。
注意ポイント
- 知名度なし
- まったく役に立たない
- お金の無駄
知名度なし
日商簿記検定の知名度は高いですが、一方で、簿記初級の知名度は全くありません。
簿記3級が一番下の級だと思っている人がほとんどです(私も最近まで簿記初級の存在を知りませんでした)。
漢字検定3級などと同様、とったところで履歴書などに書くのも恥ずかしいレベルの試験です。
まったく役に立たない
日商簿記検定の初級は、取っても役には立ちません。
通常、経理部や税理士事務所のパートさんの採用条件で挙げられているのが簿記2級です。
ただ、「簿記2級に合格している=仕事ができる」というわけではなく、簿記2級に合格していたら仕訳の意味をある程度理解できるといった意味での最低条件です。簿記3級はおろか、簿記初級は取っても役に立ちませんし、評価もされません。
お金の無駄
日商簿記検定の初球を受験するのはお金の無駄です。
簿記初級の受験料は2,200円します。
4,000円あればスタディングで簿記3級の講義、テキスト、問題集、模擬試験までついてきます。
20,000円あれば簿記2級の勉強までできます。
そのお金は、簿記3級や簿記2級のために使いましょう。
日商簿記検定の初級は飛ばして2級を受験することをおすすめします
日商簿記検定の初級を受験する意味はありません。
最低でも簿記3級、できれば簿記2級の勉強からスタートすることをお勧めします。
簿記1級までいくとグッとレベルが上がるため、コスパ最強なのは簿記2級です。
これから簿記検定の勉強を開始したい方は下記の記事をご覧ください。
簿記検定の各級の難易度をご紹介しています。