簿記検定

簿記の通信講座はおすすめ?1級2級3級の難易度など税理士が解説

この記事では、簿記検定の難易度と、通信講座で合格できるかについて、税理士の坂根が解説します。

簿記検定をどこで勉強しようか悩んでいる方、簿記検定を受験予定の方はぜひご覧ください。

簿記の通信講座はおすすめ?

簿記検定の通信講座はおすすめできます。

公認会計士試験や税理士試験など、複雑かつ学習時間が膨大に必要な試験であれば、通信講座はあまりおすすめしません。

なぜなら、モチベーションが続かないからです。

ただし、簿記検定であれば話は異なります。

この記事では、簿記検定の難易度や、通信講座で合格できるか、おすすめの通信講座について解説していきます。

簿記検定の難易度は?

簿記検定には3級、2級、1級があり、難易度が大きく異なります。

ちなみにここで指しているのは日商簿記検定(日本商工会議所主催の簿記検定)です。

簿記検定は、次のように数多くの団体が主催しています。

簿記検定の種類(通称) 主催
日商簿記検定(にっしょうぼき) 日本商工会議所
全経簿記検定(ぜんけいぼき) 全国経理教育協会
全商簿記検定(ぜんしょうぼき) 全国商業高等学校協会

この他にもありますが、一番知名度が高く、かつ、実用的なのは日商簿記です

そのため、ここでは日商簿記検定の難易度について、具体例を基に解説していきます。

簿記検定の試験時期と合格率の目安

簿記検定の試験時期と合格率の目安は次の通りです。

試験時期 合格率の目安
簿記3級 2月、6月、11月(年3回) 約40%
簿記2級 2月、6月、11月(年3回) 約15%~30%
簿記1級 6月、11月(年2回) 約10%未満

簿記3級の難易度は?

簿記3級の難易度はかなり低いです。

合格率は40%程度ですが、商業高校の1年生の大半が合格できる試験です。

簿記は義務教育課程で習うものではありませんので、商業高校生は、高校に入ってから簿記を学びます。

それでも、1年生の大半が合格できるかなり甘い試験です。

本気で頑張れば1週間や2週間で合格できるでしょう。

なお、簿記3級は100点満点の試験で、70点以上で合格です。

ただ、受験するなら100点をとっていただきたいですし、合格しても社内評価が上がるとか、そのぐらいのレベルだと思ってください。

個人的には簿記3級を飛ばして簿記2級からの受験で良いと思います。

簿記2級の難易度は?

簿記2級の難易度は低いです。

受験する年によって合格率は大きく異なりますが、だいたい15%~30%程度です。

一見すると合格率は低いですが、商業高校生の2年生の半分以上が合格するレベルですし、まともにやれば100点をとれる試験です。

むかしより難しくなったと言い訳する人もいますが、合格に必要な点数は70点で、周りと勝負するわけでもありません。

これに合格できないようであれば会計士や税理士試験の合格は絶対に無理です。まずは簿記2級に合格してください。

1週間勉強したぐらいだと合格はむずかしいですが、仕事などなければ本気でやって2週間、毎日の空き時間に勉強するぐらいであれば1か月~3か月ぐらいが目安でしょう。

なお、だいたいの税理士事務所では、パートさんの募集条件に簿記2級を掲げています(弊社も公にはしていませんが、一つの基準にしています)。

多くの会社の経理部でも同様です。

簿記2級に合格した = 仕事できる、帳簿を作れる では全くないのですが、簿記の基礎を理解していなければ会計士も税理士も、経理部で働くことも、税理士事務所のパートさんになることもできません。

正直、簿記2級より上(簿記1級、会計士試験、税理士試験)を目指そうとすると、勉強することが比較にならないほど多くなってしまいます。

そういった意味で言えば、簿記検定の中でコスパが良いのは間違いなく簿記2級です。

簿記を学ぶなら、まずは簿記2級の合格を目指しましょう。

簿記1級の難易度は?

簿記1級の難易度は高く、感覚としては簿記2級の5倍~10倍ぐらいの難易度です。

商業高校でいえば、合格すればその地域の新聞にのるレベルです。商業高校で簿記を教えている先生でもほとんどの方が持っていません。

なお、簿記1級の合格に必要な点数も70点(100点満点)ですが、簿記1級には次の4科目があり、それぞれ配点が25点ずつです。

  1. 商業簿記
  2. 会計学
  3. 工業簿記
  4. 原価計算

上記4科目のうち、1科目でも10点未満の科目がある場合は、合計点数が70点以上であっても不合格になってしまいます(足きり)。

満遍なく勉強しないといけないため、勉強範囲は広いです。

ちなみに、簿記1級の合格率はだいたい10%未満です。

合格率が低い年度だと5.9%といったケースもありました。

簿記1級の受験者はほとんどが簿記2級を合格した人ですし、税理士試験を受験している人や公認会計士試験を受験している人が、(勉強範囲は若干違うものの)ついでに受験するパターンもあります。

このように、高いレベルの受験者が集まりますが、その中での合格率が10%未満のため、簿記2級からのステップアップと考えているとレベルの違いに驚くことになります。

簿記1級に合格するためには、かなり効率よく勉強して2か月、合間に勉強する感じだと1年以上かかるケースが多いでしょう。

簿記1級に合格すると?

簿記1級に合格すると、希少性が高いため、経理部などでは評価されやすくなります。そのため、転職等においては有利になるでしょう。

税理士事務所の人材募集においては、簿記検定1級よりは実務経験の方が重要視されてしまいますが、同じぐらいの評価の方同士であれば簿記検定2級を持っている方より戦力になり得ると判断する方が多いでしょう。

なお、簿記検定1級に合格すると、税理士試験の受験資格になります(税理士試験を受験するためにはいくつか受験するための要件がありますが、簿記検定1級に合格すれば受験資格が得られます)。

そのため、税理士試験を受験したい方で受験資格を満たしていないのであれば、まずは簿記1級を目指すと良いでしょう。

簿記検定では電卓を使える

簿記検定では電卓の持ち込みが認められています。

簿記検定であればどんな電卓を使っても大差はありませんが、できれば、日数計算機能が付いているCASIO製 ND-26S プロ用実務電卓が良いでしょう。

わたしも簿記検定3級から1級、税理士試験、そして現在も税理士の仕事で使っている一品です。

簿記検定におすすめの電卓を簿記検定や税理士試験におすすめの電卓を税理士が解説で詳しくご紹介していますので、簿記検定を受験される方はぜひご覧ください。

簿記検定に通信講座で合格できる?

結論、合格できます。

税理士試験であれば税法が毎年改正されていきます。

しかし、簿記検定は毎年中身に改正が入るものではありません。

つまり、勉強方法が確立されています。

そのため、通学でなく、通信講座でも十分合格できる環境は整っています。

事実、大原やTACでも通信講座といった簿記検定の大手専門学校でも通学講座だけでなく、通信講座にも力を入れているため、通信講座でも十分ではないかと思います。

通信講座のメリット

通信教育のメリットをいくつか挙げていきます。

  1. 通学した場合と比べて講義料金が格安
  2. いつでもどこでも勉強できる
  3. 通学時間が無駄にならない
  4. 講師は一流の可能性が高い

中でも、「通学時間が無駄にならない」「講師は一流の可能性が高い」というのは大きなメリットです。

わたしも愛知県出身だったのでわかりますが、大原やTACなど、大手の予備校があるのはだいたい都心です。

わたしは家から片道1時間ぐらいかけて通っていましたが、結構時間がもったいないと思います。

しかも、外出自粛要請が出たら、対面の講義はできなくなるかもしれません。これは痛いです。

また、地方の専門学校にいる講師の方は、お世辞にも教え方が上手な方ばかりではありません。

一方で、通信講座であれば、一般的には東京で教えている有名講師が通信講座の配信を行っています。

いまは全国どこからでも勉強することができる時代です。

そのため、特に地方の方は通信講座が良いでしょう。

簿記検定は独学で合格できる?

よく、このような方がいます。

  • 「簿記検定には合格したい」
  • 「通学費や通信講座代を払いたくない」

確かに、簿記3級2級であれば独学であっても合格できないことは無いです。

ただ、どう勉強したら良いか、数万円でテキストや講義つきで教えてくれるというのに、ゴールを見据えず一人で勉強するのはハッキリ言って時間がもったいないです。

1講義あたり、時間単価に直したら数百円~数千円です。働けばすぐに回収できる金額ですし、試験に合格したら、払った金額以上の価値はあるでしょう。

お金を稼ぐためには、時にはお金を使うことも大事ですよ。

簿記の通信講座おすすめ比較

簿記の通信講座を提供している学校は多くあります。

わたしは資格の大原で学びましたが、人によって相性があります。

そこで、評判のよい予備校を5つ紹介しますので、この中から自分にあった予備校に申し込みましょう。

専門学校 特徴 価格 実績

資格の大原

簿記検定や税理士試験の老舗
TAC 同上
LEC 東京リーガルマインド あまり簿記検定のイメージはありませんが、古くからある予備校です
クレアール 同上。クレアールは低料金で、限られた時間で勉強する社会人向けの集中学習を提供しています。
スタディング 最近できたオンライン専門の学校のため、料金は格安です(大原の3分の1ぐらい)。簿記検定ならスタディングで十分でしょう。

簿記検定3級2級であればスタディングで良いでしょう。

勉強方法は確立されていますので、どこで受験しても大して変わりませんが受験料金が簿記2級コースで18,000円、簿記3級2級コースで20,000円と、他の専門学校と比べて格安(大原の3分の1以下)だからです。

簿記1級を受験するのであれば、きちんと学習できる環境と体系的に学ぶことができる環境、そして、試験合格後も競い合えるライバルがいる大原やTACの「通学」環境で勉強をするのもアリかもしれません。

ただし、現在いそがしく、通学できる時間がないならやはり通信講座一択です。

その場合はどこの予備校で勉強しても大して変わりませんので、スタディングをおすすめします。

通信講座スタディングの申し込み手順

1.スタディングの公式ページにアクセス

まずはスタディングの公式ページにアクセスしましょう。

>>スタディングの公式ページ(こちらをクリックしてください)

2.簿記講座を選択

3.画面を下にスクロールし、講座を選択

4.ご購入ページへ

ここまでこれば、あとは支払いを済ませるだけです。

正直、この料金でテキストに問題集、模擬試験に講義までついているのは安すぎです。

簿記検定で大事なのは「どこの学校に通うか」ではありません。

「勉強するかしないか」「いつから勉強するか」です。

今すぐ勉強を始めることが試験合格への最短ルートです。

あとで、やっぱりあの時やっておけば良かったと後悔しないよう、試験に向けて、まずは一歩踏み出しましょう。

>>スタディングの公式ページ(こちらをクリック)
合格すれば人生が変わります!

税理士 坂根 崇真

18歳で日商簿記1級、21歳で税理士試験に3年5科目合格した税理士。一般社団法人 全国第三者承継推進協会 理事、その他 株式会社の代表取締役。中の人は複数人で運営しています。

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