税理士試験の科目免除のために大学院に通うのはアリです。
この記事では21歳で5科目合格した税理士の坂根が、大学院に通い科目免除するのがOKな理由について解説します。
ポイント
- 大学院に通うと税理士試験を2科目免除できる
- 昔ほど大学院科目免除税理士は嫌われていない
- 税理士試験の勉強をしたくないから大学院に通うというのはNG、大学院に通うならそれ以上の勉強をすべき。
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大学院による税理士試験の2科目免除とは
大学院による税理士試験の2科目免除とは
税理士試験は原則として、5科目の試験に合格しなければいけません。
ただし、税理士試験においては、大学院に通うことによって2科目の受験を免除できる裏口ルートがあります。
1回大学院を卒業することで、5科目のうち2科目を免除することができます(通称シングルマスター)。
また、2回大学院を卒業することで、5科目のうち3科目を免除することができます(通称ダブルマスター)。
大学院による税理士試験の2科目免除をすべきか?
個人的には大学院による税理士試験の受験免除は「アリ」だと思います。
このルートはタブーとし、嫌っている税理士も多いです。
ただし、税理士は独立開業することが前提の仕事です。
雇われるわけではありませんので、試験5科目合格による税理士か、大学院卒の税理士かはお客さんから見ればどうでもいい話です。
また、税法の知識が豊富にあるにも関わらず試験に合格できていないだけの場合は、大学院による2科目免除を行っても良いと考えています。
最近では、大学院による免除を行っている方は、親から事務所を引き継いだ2代目の税理士だけでなく、大手税理士法人にも数多くいます。
そのため、大学院による税理士試験の2科目免除はアリだと思います。
大学院による税理士試験の3科目免除(ダブルマスター)はやりすぎ
昔はダブルマスターで5科目免除され、税理士試験を受験せずに税理士になれるルートがありました。
現在は最大で3科目免除ですが、それでも、2回も大学院に通うのはやりすぎです。
1年に100万円の授業料だとしても、2年×100万円を2回で400万円です。
コストをかけすぎですし、4年もあれば税理士試験で3科目合格するだけの時間はあるはずです。
いまの大学院免除税理士の評判
院面税理士という呼称を見たけど、
— マスク(ばろん−フシアナ) (@baron_fusiana) March 18, 2019
今の制度の
簿財消(仮に消費とする)3科目合格 + 院面
と
昔の制度(平成14年以前)の
ダブルマスター(大学院2つ、科目合格ゼロ)
では、全然違うよね。
たいていのお客さんからは、院免(昔ならダブルマスターの完全無試験もいる)だろうが、署OBだろうが、国税3法選択だろうがミニ税法選択だろうが、同じ「税理士」でしかない
— 肉食系うさぎ。 (@usagi_fourth) December 14, 2019
まぁ署OBは若干取り扱いが違う時もあるけど・・・今は昔ほどじゃないけど・・・それはさておく
どんな形であれ税理士の資格を持って実務を続けている先生が正義だし、実務においての目標です。
— よしお (@yoyoyossy46) August 25, 2021
過去のダブルマスターとか今の院免とか税理士になる手段は他者からはどうでも良くて、顧問先からの信頼を得ているならば参考にして勉強になることは多いなー。
大学院で科目免除をしても、悪く言われるケースは少なくなってきています。
大学院に通うなら、税理士試験以上の勉強をすること
いや、大学院に通うなら、税理士試験の受験以上の勉強を行いましょう。
最初から大学院に通うことありきで税法の勉強をしないのであれば、税理士になってからも周りのレベルについていけません。
そのような方には大学院による科目免除はお勧めできません。
大学院に通ったうえで税理士になり、活躍している方はみな勤勉家です。
「大学院に通って科目免除できた、ラッキー」ではありません。
中には高いレベルの大学院もあれば、非常にレベルの低い(科目免除のためだけの)大学院もありますが、大学院では、必ず税理士試験と同等以上のことを学ぶつもりで通いましょう。
大学院に通いながら税理士試験の勉強
大学院に通いながらでも、税理士としての勉強や、税理士試験の勉強はできます。
滑り止めとして大学院に通うとしても、税理士試験の勉強をするというのもアリだと思います。
最近では数万円で受けられる通信講座「スタディング」もあります。テキストに問題集に講義に模擬試験までついて数万円と、めちゃくちゃ安いです。
「大学院に通って科目免除できたラッキー」ではなく、税理士として活躍したいのであれば、ぜひ税理士試験の合格も目指してみてください。
【税理士試験】スタディングの評判は最悪?21歳5科目合格税理士が解説
税理士試験に落ちないために知っておくべきこと
「税理士試験の合格が21歳なんて早い!羨ましい!」そう思う方もいるでしょう。
このnoteは、2年で5科目合格を目指したものの、残念ながら法人税法に不合格になった経験(=3年で5科目合格となった経験)から、税理士試験に落ちないために知っておくべきことを本音で語っています。
本音を言えば無料で公開してもよいのですが、 専門学校に対する批判なども含んでおり、あまり公にしたくない内容と なっています。
そのため、税理士試験に合格したいと本気で思っている方限定で有料公開することとしました。
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